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アーガイル産ピンクダイヤモンドの真贋を判断する方法

ピンクダイヤモンドに投資を行う際には3つの選択肢があります。
一つはアーガイル証明書を持つピンクダイヤモンド。二つ目がアーガイル鉱山で産出されるも証明書を持たないピンクダイヤモンド。そして三つ目がアーガイル以外の国や地域で産出されたピンクダイヤモンドへの投資です。

これら3種類のうち最も高いパフォーマンスを示したのはアーガイル証明書のついたピンクダイヤモンドです。過去17年間および5年間の年率パフォーマンスは、アーガイル証明書の有無により2倍から20倍もの大きな差がありました。ちなみに、アーガイル証明書を持たないアーガイル産のピンクダイヤモンドとアーガイル以外の産地のピンクダイヤモンド間ではパフォーマンスには大差はありませんでした。アーガイル証明書が無ければ投資対象としては大きく見劣りをすることが分かります。

ちなみに、同じアーガイル鉱山で産出されながらも証明書を持たないピンクダイヤモンドとはどのような商品なのか?それは、2004年以前などアーガイル鉱山でもレーザー刻印や証明書が発行される以前に産出された原石や、アーガイルブランドの品質基準を満たすことのできなかった原石のうちリオ・ティント社を通じて供給された商品です。こうしたルースについては、一見色味が良く見えても実はピンクダイヤモンドとしての価値が低く、ガードル刻印や公式サイトでの登録が無いためアーガイルの名声や、希少性、価値投資を持つことはありません。ルースに固有のシリアル番号が刻印され、その番号に応じた証明書が公式サイトで検索ができてはじめてアーガイル証明が付いたピンクダイヤモンドであると言えます。

当社がこれまでにお客様から伺った真贋に問題があったケースは以下となります。
・ガードルのレーザー刻印の番号を検索しても結果が表示されない
・レーザー刻印は確認できたもののアーガイル証明書が付属しない
・リオ・ティント社からの落札伝票のコピーが添付されたルース
・アーガイル証明以外の他の鑑定機関による産地証明のみが付いたルース
・レーザー刻印と付属証明の番号が一致しないルース

他にも多々ありますがアーガイル産ピンクダイヤモンドの真贋は以下3点で確認ができます。特に最後のアーガイル社の証明書は鑑定機関の鑑定書などとは異なり、再鑑定等は依頼できませんので紛失をされますと資産としての価値を毀損してしまいます。
・ルースのガードル部分にアーガイル社のレーザー刻印が印字されていること
・ルース刻印の番号がアーガイル社の検索結果の内容と一致していること
・アーガイル社が発行したアーガイル証明の原本が付属していること